狩猟免許試験(第一種銃猟)の当日はこう進んだ|東京都で合格した記録
東京都の狩猟免許試験・第一種銃猟に合格しました。午前の知識試験から、昼の合格発表、午後の適性試験と技能試験まで、当日の流れをそのまま書いています。眼鏡の落とし穴や、技能試験でやらかしたことも含めた記録です。
狩猟免許試験(第一種銃猟・東京都)の記録:全3回
東京都の狩猟免許試験を受けて、第一種銃猟免許に合格しました。
受ける前にネットで情報を探したのですが、「試験は簡単」「講習に出れば受かる」 といった短い感想は見つかっても、当日が実際にどう進むのかが書かれたものが なかなか見つかりませんでした。
なので、当日の流れをそのまま残しておきます。
当日の流れ
東京都の場合、午前が知識試験、午後が適性試験と技能試験という流れでした。
午前 知識試験(紙のテスト)
↓
12時ごろ 知識試験の合格発表(会場に掲示)
↓
午後 適性試験(視力・聴力・運動能力)
↓
技能試験(銃の取り扱い・鳥獣判別・距離の目測)
午後に進めるのは、午前の知識試験に合格した人だけです。 適性試験に合格すると、そのまま技能試験に進みます。
午前:知識試験(三肢択一 30問/90分)
戸惑ったことが2つありました。
1つめ。漢字にすべてルビがふってあった。
問題用紙のすべての漢字にルビがついていました。 知っていれば何ということもないのですが、 想定していなかったので最初は少し読みにくく感じました。
2つめ。1問目が、教科書に載っていない設問だった。
開いていきなり見覚えのない問題が出てきて、正直かなり動揺しました。
やったことは単純で、その問題を飛ばして、分かる問題から手をつけたことです。 解ける問題が積み上がってくると落ち着いてきて、最後に戻って処理できました。
1問目でつまずいても、そこで崩れないことです。 90分あるので、時間には余裕があります。
もうひとつ。例題集がそのまま出るわけではありません。
問題文の言い回しが少し変わっていたり、選択肢が入れ替わっていたりします。 答えを丸暗記していると引っかかります。落ち着いて読んでください。
30分を過ぎれば退出できる
試験開始から30分を過ぎると、早期退出ができます。
私が受けたときは、30分で数人が退出。60分の時点では、見た感じ5分の1ほどが退出していました。 私も3回見直して納得できたので、60分で出ました。
12時ごろ、その場で合格発表
知識試験の合格発表は、当日の12時ごろ。試験会場に紙で掲示されます。 合格率は9割ほどでした。
合格した人はそのまま会場で待機します。 午後の試験までに戻ればいいので、昼食を食べに出る人、 コンビニで買って会場で食べる人と、それぞれでした。
午後の進み方
午後の試験は13時30分から。ここで知っておいたほうがいいことがあります。
- 3人1組で回る
- 呼び出された人から順に進む
- 受験番号順ではない(番号の小さい方から呼ばれるが、免許の種類で順番を調整している様子だった)
- とにかく待ち時間が長い
私は受験番号が200番台で、試験が始まったのは15時ごろでした。 銃を扱う試験は1組ずつ実施するので、そのあいだは部屋の外で待ちます。
長く待つことになるので、時間の過ごし方は考えておいたほうがいいです。
そして、受けてみて分かったことがあります。 これは落とすための試験ではありません。 免許を取ったあとに間違いを起こさないための確認、という性格の試験です。 自動車免許の試験に近い感覚でした。
午後:適性試験
視力・聴力・運動能力の3つでした。
視力 — ここに落とし穴があります
眼鏡の使用は認められています。ただし、順番に注意してください。
眼鏡をかけて視力検査を受けると、その後の試験もすべて眼鏡をかけて受けることになります。
私は普段、眼鏡をかけません。それなのに眼鏡をかけて視力検査を受けたため、 以降の技能試験もすべて眼鏡着用で受けることになりました。 慣れていないので、かけ外しがそのたびに煩わしかったです。
なので、迷っている人はまず裸眼で検査してもらってください。 それで基準に届かなければ、そのとき眼鏡を使えばいい。順番が逆だと戻せません。
聴力
スタッフの声が聞こえていれば問題ありません。
運動能力
屈伸、腕を回す、指を動かす。この3つでした。
午後:技能試験
内容は、基本的に事前講習でやったことと同じでした。 技能試験の順番は、その日の混み具合によって変わります。 私は1、2、3の順で回りました。
待ち時間は使える
待機中に資料を見ることはできます。 事前講習の資料を手元に出しておけば、直前までイメージトレーニングができます。 待ち時間が長いぶん、ここは有利に働きました。
引き金には絶対に触らない
事前講習で何度も念を押されることですが、銃を扱う試験では引き金に絶対に触らない。
これさえ守れば、よほどのことがない限り、不合格になるほどの減点はされません。 逆に言えば、ここだけは事故に直結するので一発で見られています。
人につられない
私の組は問題ありませんでしたが、まれに事前講習を受けず、 ネットの情報だけで受験する人がいるそうです。
その場合、流れや確認の仕方が講習で教わる方法と違ってきます。 同じ組にそういう人がいると「あれ、私が間違っているのか」と引っ張られてしまう、という話を聞きました。
自分の手順を自分で覚えておくこと。隣を見ないこと。これに尽きます。
1. 点検・分解・結合/空気銃の操作
私はここからでした。そして、いきなりやらかしました。
銃身の上下を逆に持ってしまい、銃床がはまらない。 焦って力を入れたところで、当然はまりません。
そこで教官から「よく見て」と声をかけられました。 言われて手を止め、見直してみたら上下が逆。気づいてしまえば、あとは最後まで通りました。
慌てているときほど、手元が見えていません。 一度止めて、見る。やったことはそれだけです。
2. 装填・姿勢・脱包
1でやらかしていたので、かえって落ち着いていました。 部屋の外で待つあいだ、何度も手順を頭でなぞってから臨みました。
結果、つまずくところなく完了。 最後に教官からぼそっと「大丈夫でしょう」と言ってもらえました。
先に失敗しておいてよかった、というのが正直なところです。
3. 団体行動・休憩
ここまでで試験が始まってから約1時間半。 緊張はほとんど抜けていました。手順は頭でなぞりつつも、気持ちには余裕があります。
試験中に周りを見る余裕もあり、問題なく終わりました。
距離の目測
当日は雨でした。そのため、事前講習で使った目標物とは違うものでの目測になりました。
講習で見た景色をそのまま覚えていくと、当日通用しない可能性があります。 目標物そのものではなく、距離の測り方のほうを身につけておく必要があります。
鳥獣判別
ここは覚え方にコツがあります。
覚えるのは狩猟鳥獣だけでいい。
狩猟できる鳥獣については、名前と見た目(写真・イラスト)をセットで覚えます。 一方、狩猟できない鳥獣は名前を覚える必要がありません。 解答欄に「×」と記載するだけだからです。
つまり、
- 狩猟鳥獣 → 名前を書く
- それ以外 → 「×」と書く
という整理になります。覚えていないものが出てきたら「×」。 この割り切りができると、覚える量がかなり減ります。
なお、事前講習では扱う鳥獣の範囲が絞られています。 そこを重点的に覚えておくのが効率的でした。
落とし穴だったところ
当日を振り返って、知っておきたかったことを4つ挙げます。
- 眼鏡は、裸眼で測ってもらってから判断する。 眼鏡で視力検査を受けると、以降の試験もすべて眼鏡着用になる
- 1問目が分からなくても飛ばす。 教科書に載っていない設問が出ることがある。90分あるので焦らなくていい
- 距離の目測は、当日の天候で目標物が変わる。 景色ではなく測り方を覚える
- 鳥獣判別は、狩猟鳥獣だけ覚える。 それ以外は「×」
申し込みの段階にも落とし穴があります。 そちらは申し込み編に書きました。
これから受ける人へ
受け終わってみて、伝えたいことは2つです。
落とすための試験ではありません。
受ける前は「難しいのではないか」と身構えていましたが、実際は違いました。 免許を取ったあとに事故を起こさないための確認、という性格の試験です。 知識試験の合格率は9割ほど。正しく準備すれば通ります。
ただし、事前講習は受けてください。
任意ですが、実質的には必須だと考えています。 模擬銃に触れること、出題の重点が分かること、会場の下見ができること。 この3つは独学では埋められません。
私は銃を触ったことがない状態から始めて、 1か月・毎日1時間と事前講習で合格できました。 特別なことは何もしていません。
ただし、ここで終わりではない
これから狩猟免状が届きます。手元に来るのが楽しみです。
ただ、免許を取っただけでは銃を持てません。 銃の所持許可は、公安委員会への別の手続きになります。 そして聞いたところでは、こちらのほうが狩猟免許試験より手間がかかるとのことです。
講習を受けて、考査を通って、教習射撃をして、それから申請。段階がいくつもあります。
これから自分で通る道なので、進めながら記録していきます。
→ 狩猟免許と銃砲所持許可の違い|免許に合格しても銃は持てない
※この記事は東京都で2026年9月に受験した際の記録です。 狩猟免許試験の内容や手続きは都道府県ごとに異なり、また制度改正もあります。 受験の際は、必ずお住まいの都道府県の最新の募集要項をご確認ください。
※狩猟免許を取得しても、それだけで銃を所持できるわけではありません。 銃の所持には公安委員会への別途の手続きが必要です。